volere(ヴォレーレ)|「欲しい」だけでは足りない、意志と関係性を映す動詞
1. 単語の基本情報
| 単語 | volere |
| 品詞 | 動詞(不規則動詞) |
| 発音(カタカナ表記) | 欲する、望む、〜したい、意図する |
| 主な意味 | ヴォレーレ |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 欲求・希望を表す volere
例文1
Voglio un caffè.
コーヒーが欲しい。
volere の最も基本的な用法で、「何かを欲する」という直接的な意志を示します。
イタリア語ではこの形が非常に率直に使われ、丁寧さは語そのものではなく文脈や語調で調整されます。
B. 行為への意志を表す volere+動詞
例文1
Voglio capire meglio.
もっとよく理解したい。
volere+不定詞は「〜したい」という意味になり、内面的な意志や決意をはっきり示します。単なる希望というより、自分の中で方向性が定まっている感覚を伴います。
C. 人の意向・決定を示す volere
例文1
Lo vuole lui.
それは彼が望んでいる。
この用法では、volere が「意思決定権の所在」を示す役割を持ちます。誰の意志なのかを明確にする点が重要です。
2-2. ニュアンスの深掘り
volere はイタリア語において「感情」と「意志」が重なり合う動詞です。
英語の want のように軽く使われることもありますが、根底には「自分はどうしたいのか」を明確にする文化的姿勢があります。
イタリア人は自分の欲求や意向を言語化することを、わがままではなく誠実さと捉える傾向があります。そのため volere は強すぎる動詞ではなく、むしろ人間関係を円滑にするための正直な表現として使われます。
例文
Se voglio qualcosa, lo dico chiaramente.
もし何かを望むなら、私ははっきり言う。
2-3. 日常の中での登場シーン
バールでの注文
Voglio un espresso.(エスプレッソが欲しいです)
仕事の話し合い
Vogliamo cambiare approccio.(私たちはやり方を変えたい)
家族との会話
Cosa vuoi fare stasera?(今夜何をしたい?)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. volere は失礼に聞こえない?

日本語の「欲しい」に比べると直接的ですが、イタリア語では普通の表現です。丁寧さは per favore を添えたり、条件法(vorrei)を使うことで調整します。
Q2. volere と desiderare の違いは?

volere は現実的で具体的な意志を示しますが、
desiderare はより感情的で理想や憧れに近い「望む」です。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
volere bene(愛情を持つ)
volere a tutti i costi(どうしても欲する)
派生語
volontà(意志)
この単語を含む慣用句
volerci tempo(時間がかかる)
まとめ
| コアの意味 | 意志をもって欲する、望む |
| 広がる意味 | 希望、決意、愛情、人間関係の距離感 |
| ネイティブの感覚 | 自分の気持ちを正直に表すための自然な動詞 |
| 発音の注意 | vo を弱く、re をはっきり発音し語尾を曖昧にしない |
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