【「全部」だけじゃない】イタリア語 tutta / tutto の本当の使い方
1. 単語の基本情報
| 単語 | tutta, tutto |
| 品詞 | 形容詞 代名詞 ※女性形 tutta、男性形 tutto、複数形 tutti / tutte |
| 発音(カタカナ表記) | トゥッタ トゥット |
| 主な意味 | すべての、 全部の、 まるごとの |
| 由来 | ラテン語 totus(全体の)に由来。 部分ではなく「全体として捉える」感覚が核。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 名詞を修飾して「全部の〜」
例文 1
Ho letto tutto il libro.
その本を全部読んだ。
対象を「一つのまとまり」として捉える使い方。
ページ単位ではなく、「本」という全体。
B. 感情や時間を包み込む
例文 2
Ho lavorato tutta la giornata.
一日中働いた。
時間を細切れにせず、「その一日まるごと」という感覚。
例文 3
L’ho aspettato tutta preoccupata.
ずっと心配しながら彼を待っていた。
感情も、瞬間ではなく「ある状態に包まれていた全体」として捉える。
不安・喜び・緊張などが、時間と一体になって語られるのが tutto / tutta の特徴。
C. 代名詞として使う
例文 4
È tutto vero.
それはすべて本当だ。
前に出た内容全体を、ひとまとめに受け止める言い方。
2-2. ニュアンスの深掘り
イタリア人にとって tutto は、数量を数える言葉というより、「世界をどう切り取るか」を示す言葉です。部分よりも全体、分析よりもまとまりを優先する感覚があり、感情や時間、経験も一塊として語られる。だから tutta la vita(人生すべて)、 tutto il cuore(心のすべて)のように、抽象的なものとも自然に結びつきます。
例文
L’ho fatto con tutto il cuore.
心を込めてやった。
2-3. 日常の中での登場シーン
量や範囲を伝えるとき
Ho mangiato tutto.(全部食べた)
時間について話すとき
Tutta la notte.(一晩中)
感情を強く伝えるとき
Ti voglio bene con tutto me stesso.(全身全霊で大切に思ってる)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. tutto と tutti の違いは?

tutto は単数・抽象的な全体。
tutti は複数の集合を意識する。
Q2. tutto は男性形で覚えればいい?

いいえ。
修飾する名詞に合わせて性・数が必ず変わる。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
tutto il giorno(一日中)
tutta la vita(一生ずっと)
派生語
totalmente(完全に)
totalità(全体性)
この単語を含む慣用句
tutto sommato(全体的に見れば)
in tutto e per tutto(完全に)
まとめ
| コアの意味 | 分けずに、全体として捉える |
| 広がる意味 | 量、時間、感情、経験のまとまり |
| ネイティブの感覚 | 部分より「ひと塊」を大切にする言葉 |
| 発音の注意 | トゥッ と詰めて、語尾は軽く |
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