【悲しい、だけじゃ足りない】イタリア語 triste:静かな感情と人生の陰影を映す言葉
1. 単語の基本情報
| 単語 | triste |
| 品詞 | 形容詞 ※女性形は triste、男性形は triste、複数形は tristi / tristi |
| 発音(カタカナ表記) | トリステ |
| 主な意味 | 悲しい 物悲しい 寂しげな |
| 由来 | ラテン語 tristis(悲しげな、沈んだ)に由来し、古くから感情の沈静や人生の陰影を表す語として使われてきた。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 感情としての「悲しい」
例文1
Sono triste oggi.
今日は悲しい。
個人的な感情状態を表す最も基本的な使い方で、感情を静かに伝える語感がある。
B. 雰囲気・状況の描写
例文2
È una storia triste.
それは悲しい物語だ。
人や出来事そのものではなく、全体に漂う空気感や印象を表す。
C. 人生観・評価的な用法
例文3
È una situazione triste.
それはやりきれない状況だ。
単なる感情ではなく、「本来そうあるべきでない」「救いがない」という価値判断を含む使い方である。
2-2. ニュアンスの深掘り
triste は感情を激しく表出する語ではなく、内側に沈んだ状態を静かに示す言葉である。
イタリア語では喜びも悲しみも人生の一部として受け止める感覚があり、triste には「感情を抑えつつも認める」成熟した響きがある。
泣き叫ぶ悲しさより、時間と共に染み込むような哀感を表すのがこの語の特徴である。
例文
C’è qualcosa di triste in questa musica.
この音楽にはどこか物悲しいものがある。
2-3. 日常の中での登場シーン
感情を伝えるとき
Sono un po’ triste.(少し悲しい)
作品や出来事の評価
Una storia triste.(悲しい物語)
空気感の描写
Un’atmosfera triste.(物悲しい雰囲気)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. triste は一時的な気分にも使える?

使える。oggi sono triste のように、
その時の感情状態を表すのが一般的である。
Q2. arrabbiato や depresso との違いは?

triste は静かな悲しさ、arrabbiato は怒り、depresso はより深刻で長期的な精神状態を指す。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
molto triste(とても悲しい)
un po’ triste(少し悲しい)
派生語
tristezza(悲しみ)
この単語を含む慣用句
rendere triste(悲しませる)
まとめ
| コアの意味 | 静かな悲しさ |
| 広がる意味 | 物悲しい雰囲気 救いのない状況 |
| ネイティブの感覚 | 感情を抑えつつ受け止める悲しみ |
| 発音の注意 | 語末の e を弱く発音し、平坦になりすぎないよう注意する |
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