【「試す」だけじゃない!】イタリア語の「provare」の本当の使い方:体験・感情・挑戦を語る動詞
1. 単語の基本情報
| 単語 | provare |
| 品詞 | 動詞 |
| 発音(カタカナ表記) | プロヴァーレ |
| 主な意味 | 試す、体験する、感じる、証明する |
| 由来 | ラテン語 probare(良いと認める、確かめる)に由来し、「価値を確かめる」「本物かどうかを見る」という感覚を含む。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 「試してみる」という具体的行為
例文1
Voglio provare questo vestito.
このワンピースを試着したいです。
provare は「試す」という意味で、服や料理、方法など具体的なものに対して広く使われます。単なる実験ではなく、「実際にやってみて感覚を確かめる」ニュアンスがあります。
B. 「体験する」「経験する」
例文2
Ho provato un’esperienza indimenticabile.
忘れられない体験をしました。
ここでは物理的に試すのではなく、「人生の出来事を体験する」という意味です。
イタリア語では経験を「持つ」というより、「感じながら通過する」感覚で provare を使います。
C. 「感情を感じる」
例文3
Provo una grande gioia.
私は大きな喜びを感じています。
感情にも provare を使います。amare(愛する)のように強い動詞ではなく、「心に湧き上がる感情を自覚する」という穏やかな響きがあります。
D. 芸術・舞台での「リハーサルする」「演奏してみる」
例文4
Stiamo provando lo spettacolo per domani.
私たちは明日のために舞台のリハーサルをしています。
「試す」から派生しているけれど、芸術分野ではほぼ専門的意味として定着している。
・provare uno spettacolo(舞台をリハーサルする)
・provare un brano(曲を練習する)
・provare una scena(シーンを稽古する)
2-2. ニュアンスの深掘り
provare は「試す」というより、「自分の内側や感覚を通して確かめる」という動詞です。イタリア人にとって大切なのは、理屈よりも esperienza(体験)です。
料理も恋も仕事も、まず provare してみる。
うまくいくかどうかよりも、「やってみた」「感じてみた」という事実が重要なのです。そのため provare は挑戦の言葉であり、同時に感情の言葉でもあります。
外の世界を試すことと、自分の内側を感じることが、同じ動詞で表現されるのはとてもイタリア的です。
例文
Prova, poi vediamo.
とりあえずやってみて、それから考えよう。
2-3. 日常の中での登場シーン
ブティックで試着するとき
Posso provare questo?(これを試着できますか?)
レストランで新しい料理に挑戦するとき
Vorrei provare il piatto del giorno.(本日のおすすめ料理を試してみたいです。)
誰かを励ますとき
Devi provare ancora.(もう一度挑戦しなきゃ。)
自分の感情を語るとき
Provo un po’ di nostalgia.(少し懐かしさを感じています。)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. provare と cercare の違いは?

provare は「実際にやってみる」「感じてみる」ことを指します。
一方 cercare は「探す」という意味で、まだ手に入れていないものを探す行為です。
Q2. provare と sentire の違いは?

どちらも「感じる」と訳せますが、sentire は五感や身体的感覚に近く、provare は感情や内面的体験に重点があります。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
provare un vestito(服を試着する)
provare un’emozione(感情を感じる)
provare a fare(〜しようと試みる)
派生語
prova(試み、試験)
この単語を含む慣用句
provare per credere(信じるなら試してみて)
まとめ
| コアの意味 | 実際にやってみて確かめる |
| 広がる意味 | 体験する、感情を感じる、挑戦する |
| ネイティブの感覚 | 理屈よりも体験を重んじる文化を象徴する動詞。外の世界と内面の感情を同じ動詞で語るところに、イタリア的な感覚がある。 |
| 発音の注意 | pro-VA-re と2音節目にアクセントを置く。r を軽く巻き、最後の -re は弱く発音する。 |
カテゴリ一覧:





