【「少し」だけじゃない】イタリア語の「poco」の本当の使い方:量・程度・気持ちの距離感を表す言葉
1. 単語の基本情報
| 単語 | poca, poco |
| 品詞 | 形容詞・副詞、代名詞的な用法あり ※女性形は poca、男性形は poco、複数形は poche / pochi |
| 発音(カタカナ表記) | ポーカ、ポーコ |
| 主な意味 | 少ない、わずかな、少し、あまり〜ない |
| 由来 | ラテン語 paucus(少ない)に由来。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 形容詞:「少ない」「わずかな」
例文 1
Ho poco tempo oggi.
今日は時間があまりない。
不可算名詞と一緒に使われる定番表現。「足りない」「十分ではない」という感覚を含む。
例文 2
Ci sono poche persone.
人がほとんどいない。
可算名詞の場合は性・数に一致。静けさや寂しさを含意することも多い。
B. 副詞:「少し」「あまり〜ない」
例文 3
Dormo poco.
あまり眠らない。
動詞を修飾し、「量・頻度が少ない」ことを淡々と述べる。
例文 4
Parla poco.
彼はあまり話さない。
評価を抑えた表現で、否定的にも中立的にも取れるのが特徴。
C. 感情・評価をやわらかく下げる「poco」
例文 5
Sono poco convinta.
あまり納得していない。
強い否定を避けたいときに便利な表現。イタリア語ではこの「角を立てない」使い方が非常に多い。
2-2. ニュアンスの深掘り
“poco” は単に「少ない」という数量表現ではなく、「控えめ」「距離を保つ」「完全には同意しない」といった態度を示す言葉。
イタリア語でも、はっきり否定せずに気持ちを調整する文化があり、その中で “poco” はとても重要な役割を果たす。
強く言い切らず、相手との空気を壊さないためのクッション言葉として自然に使われる。
例:Mi sembra poco strano.
あまり変だとは思いません。/それほど不思議ではない気がします。
2-3. 日常の中での登場シーン
時間や余裕がないとき
Ho poco tempo.(時間があまりない)
控えめな評価
È poco interessante.(あまり面白くない)
感情を抑えて伝えるとき
Sono poco stanca.(少し疲れている)
頻度・量を下げるとき
Mangio poco la sera.(夜はあまり食べない)
3.疑問に答えるQ&A
時間や余裕がないとき
Ho poco tempo.(時間があまりない)
控えめな評価
È poco interessante.(あまり面白くない)
感情を抑えて伝えるとき
Sono poco stanca.(少し疲れている)
Q1. “poco” と “un po’” の違いは?

“poco” は客観的・評価的。“un po’” は主観的でやわらかい。
Sono poco stanco.(あまり疲れていない)
Sono un po’ stanco.(ちょっと疲れている)
Q2. poco は代名詞としても使える?

使えます。
poco は名詞を伴わずに使われると、「少量のもの」「わずかなこと」を指す 代名詞的用法になります。
例文
Ne ho mangiato poco.
少ししか食べていない。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
a poco a poco(少しずつ)
poco fa(少し前)
poco dopo(少し後で)
対比で覚えたい語
molto(多い)
abbastanza(十分に)
troppo(多すぎる)
まとめ
| コアの意味 | 量・程度の「少なさ」 |
| 広がる意味 | 控えめな評価、距離感、やわらかい否定 |
| ネイティブの感覚 | “poco” は言い切らないための大事なクッション |
| 発音の注意 | 「ポー」に軽くアクセントを置き、「コ」は短く添える感覚。 |
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