mantecare

【「炒める」じゃない!】イタリア語の「mantecare」の本当の使い方:料理の国ならではの特別な動詞

1. 単語の基本情報

単語mantecare
品詞動詞(他動詞・自動詞:料理動作に特化した語)
発音(カタカナ表記)マンテカーレ
主な意味(バター・チーズと共に)和える、クリーミーに仕上げる、混ぜてなめらかにする
由来スペイン語 manteca(ラード、脂)に由来し、「脂を混ぜ込む」意味から発展。イタリア料理の仕上げに欠かせない専門用語となった。

2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」

2-1. 例文と解説

A. リゾットを仕上げるときの「マンテカーレ」

例文 1
Per un buon risotto bisogna mantecare con burro e parmigiano.
美味しいリゾットには、バターとパルミジャーノで仕上げる必要がある。

リゾット作りにおける“mantecare”は、火を止めてからバターやチーズを加えて「乳化させながらクリーミーに仕上げる」非常に重要な工程。

B. パスタや料理をクリーミーに「和える」

例文 2
Manteca la pasta per farla più cremosa.
パスタをもっとクリーミーにするために和えてね。

単なる「混ぜる」ではなく、熱と脂を利用して滑らかな一体感を出す動き。
料理学校でも必須の概念。

C. 自動詞として使われる場合(料理が「クリーミーになる」)

例文 3
Il risotto sta mantecando bene.
リゾットがいい感じにクリーミーになってきている。

料理動作そのものが進行している様子を示す。

2-2. ニュアンスの深掘り

“mantecare”はイタリア料理特有の動詞で「混ぜる」と「乳化させる」のちょうど中間にある。
単なる技術ではなく“cremosità(クリーミーさ)”という食感を作るために不可欠な動作で、熱・脂・動きを組み合わせる高度な感覚が求められる。

また「マンテカトされた料理」と言えば、なめらかで一体感のある仕上がりを高く評価するニュアンスになる。

例文:Se non mantechi bene, il risotto viene asciutto.(しっかり仕上げないと、リゾットはパサついてしまう)

2-3. 日常の中での登場シーン

料理教室やレシピ動画で
Ora spegni il fuoco e inizia a mantecare.(火を止めて仕上げに入ってね)

家庭料理でのちょっとした技術話
Come lo mantechi di solito?(普段どうやって仕上げてる?)

パスタを滑らかに仕上げたいとき
Manteca bene la pasta con l’acqua di cottura.(ゆで汁を使ってしっかりパスタを仕上げて)

レストランの厨房
Lo chef sta mantecando il risotto.(シェフがリゾットを仕上げている)

3.疑問に答えるQ&A

Q1. “mescolare” と “mantecare” の違いは?

lumacayo
lumacayo

mescolare=混ぜる(一般的)
mantecare=脂やチーズで「クリーミーに仕上げる」専門動作(料理限定)

Q2. バター以外でマンテカーレできる?

lumacayo
lumacayo

オリーブオイルでも可能。
クラシックな仕上げはバター+パルミジャーノ。

4.関連表現・派生語

よく使われる連語
mantecare il risotto(リゾットを仕上げる)
mantecare la pasta(パスタをなめらかに仕上げる)
mantecare con burro e parmigiano(バターとパルミジャーノで仕上げる)
mantecare fuori dal fuoco(火を止めてから仕上げる)

派生語
mantecato(クリーミーに仕上げられた)
mantecazione(マンテカトする工程)

この単語を含む表現
risotto mantecato(クリーミーに仕上げたリゾット)

まとめ

コアの意味コアの意味
脂と熱でなめらかに仕上げる、イタリア料理特有の工程。
広がる意味リゾットやパスタを最高の食感にするための重要な調理動作。
ネイティブの感覚“mantecare”は単なる「混ぜる」以上に、仕上がりのクオリティを決める「職人技」を表す言葉。
発音の注意「マンテカーレ」。語尾をはっきり発音。

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