【読む】だけじゃない――イタリア語 leggere が持つ「意味を受け取る」感覚
1. 単語の基本情報
| 単語 | leggere |
| 品詞 | 動詞(不定詞) |
| 発音(カタカナ表記) | レッジェレ |
| 主な意味 | 読む、読み取る、理解する、解釈する |
| 由来 | ラテン語 legere(集める、選び取る、拾い上げる)に由来し、「文字や情報の中から意味をすくい取る」という行為が語の根底にある。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 文字・文章を「読む」 leggere
例文1
Leggo un libro prima di dormire.
寝る前に本を読む。
最も基本的な用法で、文字として書かれた情報を目で追い、内容を受け取る行為を指す。ただし leggere には単なる視覚的動作ではなく、「内容に触れる」という含みがある。
B. 状況や表情を「読み取る」 leggere
例文2
Leggo la preoccupazione nei suoi occhi.
彼(彼女)の目に不安を読み取る。
leggere は文字に限らず、人の表情や空気、雰囲気といった非言語的な情報にも使われる。そこには「注意深く観察し、意味を解釈する」という行為が含まれる。
C. 意味・意図を「解釈する」 leggere
例文3
La sua risposta si può leggere in molti modi.
彼(彼女)の返答はいろいろな解釈ができる。
この用法では leggere は「どう受け取るか」「どう意味づけるか」という主観的な読みを表す。イタリア語では、出来事や言葉は一義的ではなく、常に「どう読むか」によって意味が変わるという感覚が強い。
2-2. ニュアンスの深掘り
leggere の核心にあるのは「文字を追うこと」ではなく、「散らばっている要素の中から意味を選び取る」行為である。
語源の legere が示すように、読むとは受動的な作業ではなく、解釈し、理解し、時には自分なりの意味を与える能動的な行為だと捉えられている。
そのためイタリア語では、沈黙や態度、状況そのものを leggere の対象にできるし、「正しい読み」「間違った読み」という表現も自然に使われる。
読むことは知性だけでなく感受性の行為でもあり、世界とどう向き合うかを映す動詞なのである。
例文
Ho letto male la situazione.
私は状況を読み違えた。
2-3. 日常の中での登場シーン
読書・情報収集
Leggo il giornale ogni mattina.(毎朝新聞を読む)
人間関係
Non so leggere le persone.(人を読み取るのが苦手だ)
仕事や分析
Leggere i dati con attenzione.(データを注意深く読み取る)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. leggere と studiare の違いは?

leggere は「読む・意味を受け取る」行為そのものを指し、studiare は理解や習得を目的とした学習的な読みを表します。本を読むだけなら leggere、勉強するなら studiare が自然です。
Q2. leggere は必ず文字が対象?

いいえ。表情、空気、状況など、言葉にならない情報も leggere の対象になります。そこが日本語の「読む」よりも意味の幅が広い点です。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
leggere un libro(本を読む)
leggere tra le righe(行間を読む)
派生語
lettura(読書、読み取り)
この単語を含む慣用句
leggere nel pensiero(心を読む)
まとめ
| コアの意味 | 文字や情報から意味を選び取る |
| 広がる意味 | 状況、感情、意図を解釈する |
| ネイティブの感覚 | 読むとは世界と対話する行為 |
| 発音の注意 | gg は「ッジェ」とはっきり詰まらせて発音する |
カテゴリ一覧:





