【「外」だけじゃない】イタリア語 fuori がつくる内と外の感覚:空間・状態・価値観を分ける言葉
1. 単語の基本情報
| 単語 | fuori |
| 品詞 | 副詞、前置詞 |
| 発音(カタカナ表記) | フオーリ |
| 主な意味 | 外に、外で、〜の外側に、範囲外で、除外されて |
| 由来 | ラテン語 foris(扉の外、家の外)に由来し、「内と外を分ける境界」の感覚をもともと含んだ語。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 物理的な「外」を表す fuori
例文1
Sono fuori casa.
私は家の外にいます。
単に位置を示す表現だが、fuori は「建物の中にいない」という状態を強く意識させ、家=守られた空間というイタリア的感覚が背景にある。
B. 状態・状況から「外れている」 fuori
例文2
Questo argomento è fuori tema.
この話題はテーマから外れています。
fuori は空間だけでなく、話題・規則・流れなど「共有されている枠」からの逸脱を示すのに自然に使われる。
C. 感情・理性を超えた状態の fuori
例文3
Sono fuori di me dalla rabbia.
怒りで我を忘れています。
fuori di me は理性や平常心という「内側」から出てしまった状態を表し、感情が制御を超えたことを強調する言い回し。
2-2. ニュアンスの深掘り
fuori は単なる「外」を示す言葉ではなく、イタリア語では常に「内と外の対比」を含んで使われる。
家の中、集団の中、規則の中、感情を保っている自分の中――そうした「内側」は安心・秩序・共有の象徴であり、fuori はそこから一歩出た状態を示す。
イタリア人にとって fuori は必ずしも否定的ではなく、自由、解放、日常からの離脱を表すことも多い。そのため fuori a cena(外食)や fuori città(郊外へ)といった表現には、気分転換や楽しみのニュアンスが自然に含まれる。
例文
Andiamo fuori a prendere un caffè.
外に出てコーヒーを飲もう。
2-3. 日常の中での登場シーン
友人同士の会話
Sono fuori, arrivo tra poco.(今外にいる、もうすぐ着く)
仕事・会議
Questo punto è fuori discussione.(この点は議論の対象外です)
感情表現
Oggi sono proprio fuori.(今日は完全に調子が狂ってる)
レジャー・生活
Mangiamo fuori stasera.(今夜は外食しよう)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. fuori は前置詞と副詞、どう違う?

副詞の fuori は単独で「外に」「外で」という状態を表します。
前置詞の場合は fuori di となり、「〜の外側に」「〜から外れて」という対象を明示します。
Q2. fuori はネガティブな意味が強い?

文脈次第です。規則や話題から外れる場合は否定的ですが、
外食や外出などではむしろポジティブで開放的な響きを持ちます。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
fuori casa(家の外で)
fuori tema(テーマ外で)
派生語
fuori uso(使用外の、廃れた)
この単語を含む慣用句
fuori di testa(正気を失って)
まとめ
| コアの意味 | 内側に対する「外」という位置・状態 |
| 広がる意味 | 話題、規則、感情、日常からの逸脱 |
| ネイティブの感覚 | 境界を越えることで生まれる自由や変化 |
| 発音の注意 | フオーリ と母音をはっきり分けて発音する |
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