faccia

【「顔」だけじゃない!】イタリア語の「faccia」の本当の使い方:表情・性格・図々しさまで

1. 単語の基本情報

単語faccia
品詞名詞(女性名詞)
発音(カタカナ表記)ファッチャ
主な意味顔、表情、面構え、性格の印象
由来ラテン語 facies(顔、外見)が語源。

2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」

2-1. 例文と解説

A. 物理的な「顔」

例文 1
Hai una faccia stanca oggi.
今日は疲れた顔をしているね。

外見だけでなく「顔つき」や「表情」まで含む。

B. 表情としての「表情」「顔の様子」

例文 2
Che faccia fai?
なんて顔してるの?

驚き・怒り・困惑などの表情を指すときに非常によく使う。

C. 行動を評価する「面の皮」「図々しさ」

例文 3
Che faccia tosta!
なんて図々しいんだ!

“faccia” は人の性質を表す強い評価語としても使われる。

D. 名詞としての「人の顔つきの種類」

例文 4
Ha la faccia da bravo ragazzo.
彼は良い子っぽい顔をしている。

外見から受ける印象もこの語で表現する。

2-2. ニュアンスの深掘り

“faccia” は単純な身体部位の名称ではなく、表情・気分・態度・性格の印象まで広くカバーする柔軟な語

特にイタリア人は表情豊かなので、“Che faccia!” の一言で「その表情にすべてが出ている」というニュアンスを詰め込める。
また “fare una brutta faccia(嫌な顔をする)” のように、人の内面を顔に投影する言い方が多く、文化的な表現の幅も広い。

例文:Mi ha fatto una faccia strana.(彼は変な顔をした)

2-3. 日常の中での登場シーン

表情の説明
Hai una faccia felice oggi.(今日は幸せそうな顔だね)

気持ちを読み取るとき
Dalla tua faccia capisco tutto.(君の顔を見れば全部わかるよ)

図々しさを指摘
Che faccia tosta che hai!(君って本当に図々しいね)

印象を語るとき
Ha la faccia di uno serio.(真面目そうな顔つきだ)

3.疑問に答えるQ&A

Q1. “viso” との違いは?

lumacayo
lumacayo

viso=顔全体。より柔らかい、少し上品な言い方。
faccia=表情、印象、態度も含む。感情表現でよく使う口語。

Q2. “faccia a faccia” の意味は?

lumacayo
lumacayo

「面と向かって」。直接対面するニュアンス。
例:Parliamone faccia a faccia.(面と向かって話そう)

4.関連表現・派生語

よく使われる連語
fare una faccia(顔をする)
brutta faccia(嫌な顔)
faccia da bravo ragazzo(良い子っぽい顔)

派生語
facciata(正面・外見)
sfacciato(図々しい)

この単語を含む慣用句
metterci la faccia(責任を持つ/自分が前に出る)
faccia tosta(図々しい人)

5.おまけ:ちょっと笑えるイタリア小話

イタリアでは、誰かが変な表情をした瞬間にすかさず “Che faccia!”(その顔!) とツッコミが入る文化がある。

子どもが野菜を食べたくなくて変な顔をすると、すぐに周りの大人が爆笑する。
逆に日本では「変な顔しないの」と注意されがちなので、イタリア人が日本で同じように友達の顔をからかうと「え?今の怒られる場面じゃないの?」と不思議がられることも。

lumacayo
lumacayo

イタリアでは「顔」はコミュニケーションの一部であり、会話と同じくらい“ツッコまれてなんぼ”の存在なのである。

まとめ

コアの意味顔、表情。
広がる意味印象、態度、図々しさ。
ネイティブの感覚“faccia” は顔そのもの以上に、感情・印象・態度を読み取るための重要なことば。
発音の注意「ファッチャ」と一気に発音。

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