esperienza

【知識じゃなく“体験”で語る!】イタリア語の「esperienza」の本当の使い方:経験・体験・熟練をどう使い分ける?

1. 単語の基本情報

単語esperienza
品詞名詞(女性名詞)
発音(カタカナ表記)エスペリエンツァ
主な意味経験、体験、実践、熟練
由来ラテン語 experientia(試み、経験) に由来。

2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」

2-1. 例文と解説

A. 基本的な使い方(「経験」「体験」)

例文 1
Ho fatto un’esperienza indimenticabile in Giappone.
日本で忘れられない体験をした。

“esperienza” は「経験」「体験」のどちらにも使える便利な名詞。
学びや感情を伴う「生きた体験」を指すことが多く、ポジティブな文脈で使われます。

例文 2
Ha molta esperienza nel suo lavoro.
彼(彼女)は仕事の経験が豊富だ。

仕事・技能などの「実務経験」「キャリア」にも使えます。
“avere esperienza in / di + 分野” で「〜の経験がある」。

B. 日常会話での自然な使い方(「貴重な体験」「人生の出来事」)

例文 3
È stata un’esperienza difficile ma utile.
大変だったけれど、役に立つ経験だった。

困難な出来事や失敗も「人生の糧」として表すとき、“esperienza” がよく使われます。
感情的な重みを含むことが多く、「lesson(教訓)」のような意味合いを持ちます。

例文 4
Raccontami la tua esperienza!
あなたの体験を聞かせて!

人に「どんな体験をしたの?」と尋ねるときの自然な表現
“esperienza” は個人的・主観的な体験を表す点で “evento(出来事)” よりも内面的です。

C. 応用例文・慣用表現

例文 5
L’esperienza insegna.
経験は教えてくれる。

ことわざのような表現で、「経験は最良の教師」という意味。
“esperienza” は抽象的な概念としても使われます。

例文 6
Un’esperienza da non dimenticare.
忘れられない体験。

定型的なフレーズで、旅行記・広告・日記などで頻出。
“da + 不定詞” の形で「〜すべき」「〜して損はない」という意味合いを添えます。

2-2. ニュアンスの深掘り

“esperienza” は単に「知識」ではなく、「自分でやって感じたこと」を強調する言葉。
理屈より「実際にやった・見た・感じたこと」に価値を置くイタリア人らしい表現です。

同じ意味の単語との違い:
esperienza(実際に体験して得た知識)
competenza(専門的な能力・スキル)
conoscenza(知識、理解)

例:
「Ha molta esperienza, ma poca teoria.(経験は豊富だが理論は少ない)」のように、実践的な側面を強調するときに使われます。

2-3. 日常の中での登場シーン

旅行の思い出を語るとき:「È stata un’esperienza meravigliosa!(素晴らしい体験だった)」

面接や仕事の経歴で:「Ho esperienza nel marketing digitale.(デジタルマーケの経験があります)」

人生の話をするとき:「È stata un’esperienza che mi ha cambiato.(自分を変えた経験だった)」

3.疑問に答えるQ&A

Q1. “fare esperienza” と “avere esperienza” の違いは?

lumacayo
lumacayo

“fare esperienza”「経験を積む」「体験する」
例:「Sto facendo esperienza in un’azienda.(ある会社で経験を積んでいる)」
“avere esperienza”「経験を持っている」
例:「Ha molta esperienza nel settore.(その分野の経験が豊富だ)」

Q2. “esperienza” の複数形は?

lumacayo
lumacayo

女性名詞なので、複数形は “esperienze”。
例:「Ho avuto tante esperienze diverse.(いろいろな経験をした)」

4.関連表現・派生語

よく使われる連語:
fare esperienza(経験を積む)
avere esperienza di/in(〜の経験がある)
un’esperienza unica(唯一の体験)

派生語:
esperto(熟練した、専門家)
esperimentare(試す、体験する)
esperimento(実験)

この単語を含む慣用句:
Fare esperienza sulla propria pelle(身をもって経験する)
Un’esperienza che segna(心に残る経験)

まとめ

コアの意味経験・体験。自分の行動や感情を通して得た知識や理解。
広がる意味実務経験、人生の学び、思い出など、あらゆる「生きた知識」。
ネイティブの感覚理屈よりも「感じて覚える」ことを重視。感情と学びが一体となった言葉。
発音の注意「リエン」の部分を滑らかに、“エスペリエンツァ” と軽やかに発音する。

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