【「なに?」だけじゃない!】イタリア語の「cosa」の本当の使い方:物・事柄・驚きまで
1. 単語の基本情報
| 単語 | cosa |
| 品詞 | 代名詞、名詞(女性名詞) |
| 発音(カタカナ表記) | コーサ |
| 主な意味 | 何、もの、こと、事柄、物体、出来事 |
| 由来 | ラテン語 causa(原因・理由)が変化し、「事柄」を表す語として発展した。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 疑問代名詞「何?」
例文 1
Cosa fai?
何してる?
会話では“Che fai?” もよく使われ、より口語的。
B. 名詞として「もの/こと」
例文 2
È una cosa importante.
それは大切なことだ。
抽象的な出来事・状況も自然に表せる便利な語。
C. 話題をぼかす「あれ/それ」
例文 3
Passami quella cosa lì.
その“あれ”取って。
家庭内・友人間で最強に使われる“指示語の代わり”。
D. 驚き・抗議・ツッコミとしての 「Cosa?!」
例文 4
Cosa?! Non ci posso credere!
えっ?! 信じられないんだけど!
単体で “Cosa?!” と言うと、「何だって?」「はぁ?!」「ちょっと待ってよ!」といった強いリアクションの意味になる。驚き・不満・ツッコミなど、相手の発言に瞬時に反応する口語表現。
語気は強いが、友達同士では日常的。
2-2. ニュアンスの深掘り
“cosa” は「物・こと・事柄」を最も広く指す語で、曖昧さを保ちながら話を続けられる万能ワード。
疑問にも説明にも使えるため、イタリア語会話の潤滑剤的存在といえる。
特に“una cosa”(ひとつのこと/ちょっと言いたいこと)は話題の導入によく使われ、聞き手に「ちょっといい?」と柔らかく伝えるニュアンスを含む。
例文:Ti devo dire una cosa.(ちょっと言いたいことがあるの)
2-3. 日常の中での登場シーン
相手に質問するとき
Che cosa vuoi mangiare?(何食べたい?)
あいまいな指示をするとき
Dammi quella cosa.(そのアレ取って)
大事な話の前置き
Ti spiego una cosa.(ちょっと説明するね)
感想や気持ちを述べるとき
È una cosa che adoro.(大好きなことだ)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “che cosa / cosa / che” の違いは?

意味は同じ=「何?」。
一般的:cosa
少し丁寧:che cosa
非常に口語:che
Q2. “cosa” に性・数はある?

名詞として使うときは女性名詞で、複数は “cose”。
例:Le cose della vita.(人生のいろいろなこと)
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
che cosa(何)
una cosa importante(重要なこと)
le cose da fare(やるべきこと)
la cosa più bella(いちばん素敵なこと)
派生語
cosetta(小さなもの、些細なこと)
così(こう、そう)※語源関連
この単語を含む慣用句
È una cosa da matti.(信じられないことだ)
Le cose vanno bene.(物事は順調)
Lascia perdere quella cosa.(その件は忘れて)
まとめ
| コアの意味 | 何、もの、こと。 |
| 広がる意味 | 曖昧な事柄の指示、前置き、フィラーとしての役割。 |
| ネイティブの感覚 | “cosa” は「曖昧さ」を武器に会話をなめらかにする必須ワード。 |
| 発音の注意 | 語頭の“co”をはっきり、「コーサ」。 |
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