【「醜い」だけじゃない】イタリア語の「brutta / brutto」が映す、見た目・状況・感情のネガティブな影:強さと率直さを併せ持つ評価語
1. 単語の基本情報
| 単語 | brutta, brutto |
| 品詞 | 形容詞 ※女性形は brutta、男性形は brutto、複数形は brutte / brutti |
| 発音(カタカナ表記) | ブルッタ / ブルット |
| 主な意味 | 醜い、見た目が悪い、不快な、ひどい、嫌な |
| 由来 | ラテン語 brutus(重い、鈍い、洗練されていない)に由来し、美しさや調和から外れた状態を否定的に評価する感覚が語の核にある。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 見た目・外見への直接的な評価
例文1
È una casa brutta.
それは見た目の悪い家だ。
brutto / brutta は外見的な美しさに対する率直な否定を表し、遠回しさよりもストレートさが優先される。
B. 状況・出来事の「ひどさ」を表す用法
例文2
È stata una brutta giornata.
ひどい一日だった。
物理的な醜さではなく、体験としての不快さや辛さをまとめて評価する際に使われる。
C. 人の内面や印象を否定的に示す用法
例文3
Ha un brutto carattere.
彼は性格が悪い。
この場合の brutto は道徳的・性格的な否定を含み、単なる好き嫌い以上の評価になる。
2-2. ニュアンスの深掘り
brutto / brutta はイタリア語の中でも感情の振れ幅が大きく、強い否定をそのまま言葉にする特徴を持つ。
イタリア人のコミュニケーションでは、感じたことを曖昧にせず表現する姿勢が重視されるため、この語も遠慮なく使われるが、同時に文脈や声のトーンで強さが調整される。
美的感覚だけでなく、経験・感情・人間関係まで含めて「良くない」と感じたものを一語で包み込む点に、この形容詞の文化的な重みがある。
例文
Mi ha fatto una brutta impressione.
それは私に悪い印象を与えた。
2-3. 日常の中での登場シーン
感想を述べるとき
Questo film è brutto.(この映画はつまらない)
体験を振り返るとき
Ho avuto una brutta esperienza.(嫌な経験をした)
注意や評価の場面
È un brutto segno.(それは悪い兆候だ)

イタリアでは美意識が高い分、brutto という言葉も日常的に飛び交うが、それは必ずしも攻撃ではなく、率直さの表れとして受け取られることが多い。
3.疑問に答えるQ&A
Q1. brutto は人に使うと失礼?

文脈によりますが、外見や性格に直接使うと強い否定になるため注意が必要です。
冗談や親しい間柄では和らぐこともあります。
Q2. cattivo との違いは?

cattivo は「悪意・悪さ」に焦点があり、brutto は印象全体の不快さを評価します。重なる場面もありますが視点が異なります。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
brutta notizia(悪い知らせ)
brutto momento(辛い時期)
派生語
bruttezza(醜さ)
この単語を含む慣用句
fare una brutta fine(ひどい結末を迎える)
まとめ
| コアの意味 | 美しさや快さから外れた状態の否定的評価 |
| 広がる意味 | 外見、状況、感情、性格まで含む幅広い「良くなさ」 |
| ネイティブの感覚 | 強いが自然な言葉で、感情を隠さず伝えるための形容詞 |
| 発音の注意 | ブルッタ / ブルット と二重子音をしっかり発音する |
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