【敬意か、距離か】イタリア語 signora / signore がつくる人間関係
1. 単語の基本情報
| 単語 | signora, signore |
| 品詞 | 名詞 ※女性形は signora、男性形は signore、複数形は signore / signori |
| 発音(カタカナ表記) | シニョーラ シニョーレ |
| 主な意味 | 女性の方、ご婦人 男性の方、ご主人 |
| 由来 | ラテン語 senior(年上の人、上位の人)に由来。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 呼びかけとして
例文1
Scusi, signora.
すみません、奥様。
見知らぬ相手への丁寧な呼びかけ。
名前が分からないときの基本形。
B. 肩書き・立場として
例文2
La signora Rossi abita qui.
ロッシ夫人はここに住んでいます。
姓と一緒に使うと、社会的な立場や敬意が強まる。
C. 皮肉・距離感として
例文3
Ah, signore…
やれやれ、まったく。
トーン次第で呆れや皮肉を含むこともある。
2-2. ニュアンスの深掘り
signora / signore のコアは「年齢」ではなく「距離と敬意」。
イタリア語では若い女性でも signora と呼ばれることがある。
それは既婚かどうかではなく、その場にふさわしい「社会的な距離」を取るため。
逆に、本来 signora / signore を使う場面で名前や tu を使うと、
なれなれしすぎる、失礼と感じられることもある。
つまりこの言葉は、相手をどう見るか以上に「自分がどの距離に立つか」を示す言葉。
例文
Signore, dobbiamo parlare.
あなた、少しお話しする必要があります。
(丁寧だが、距離のある切り出し)
2-3. 日常の中での登場シーン
お店や公共の場で
Signora, ha bisogno di aiuto?(お手伝いしましょうか)
仕事の場面で
Buongiorno, signore.(おはようございます)
軽い皮肉や感情表現で
Eh, signora mia…(まったくもう)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. signorina は使わないの?

使うが、かなり減っている。
年齢や未婚を強調するため、
失礼に感じられる場合もある。
Q2. 名前が分かっていても signore を使う?

フォーマルな場では使う。
例:Signor Bianchi。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
signora mia(あなたも分かるでしょうが)
signor Rossi(〜氏)
派生語
signorile(上品な、気品のある)
この単語を含む慣用句
fare il signore(紳士的に振る舞う)
まとめ
| コアの意味 | 敬意をもって呼ぶ |
| 広がる意味 | 距離、立場、社会的関係 |
| ネイティブの感覚 | signora / signore は「人」より「関係」を指す |
| 発音の注意 | ニョはしっかり鼻にかけて |
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