【「肉」だけじゃない】イタリア語の「carne」の本当の使い方:食文化・身体・欲望まで広がる言葉
1. 単語の基本情報
| 単語 | carne |
| 品詞 | 名詞 ※女性形は carne、複数形は carni |
| 発音(カタカナ表記) | カルネ |
| 主な意味 | 肉、肉体、生身 |
| 由来 | ラテン語 caro, carnis(肉、肉体)に由来。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 食材としての carne
例文 1
Mangio poca carne.
私は肉をあまり食べない。
食習慣や嗜好を語る際の基本表現。
例文 2
La carne è tenera.
この肉は柔らかい。
品質・調理状態を評価する使い方。
B. 種類・料理としての carne
例文 3
Carne rossa o carne bianca?
赤身肉と白身肉、どっち?
イタリアでは肉の分類意識がはっきりしている。
例文 4
Carne alla griglia.
グリルした肉。
料理名や調理法と非常によく結びつく。
C. 身体・生身としての carne
例文 5
È carne e ossa.
彼は生身の人間だ。
理想や観念ではなく、現実の身体を強調する表現。
例文 6
La debolezza della carne.
肉体の弱さ。
宗教的・哲学的文脈でも使われる。
2-2. ニュアンスの深掘り
“carne” はイタリア語で、食べる対象であると同時に、「人間の脆さ」「欲望」「現実性」を象徴する言葉。精神(spirito)と対になる概念として使われることが多く、人は理想だけでなく carne を持つ存在だ、という感覚が前提にある。料理の話から宗教的表現まで同じ語が使われる点に、イタリア文化の身体性の強さが表れている。
例:Siamo fatti di carne e sangue.
私たちは血と肉でできている。
2-3. 日常の中での登場シーン
食事や買い物の場面
Che carne vuoi?(どの肉にする?)
健康や食生活の話題
Mangia meno carne.(肉を控えなさい)
比喩的・哲学的な文脈
È solo carne.(それは肉体にすぎない)
感情を含む言い回し
Sentire nella carne.(身をもって感じる)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. 複数形 carni はよく使う?

日常会話では単数形が多い。
複数形は種類や文語的表現で使われる。
Q2. 比喩的な使い方は難しい?

やや文語寄りだが、慣用表現として定着しているものは多い。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
carne rossa(赤身肉)
carne bianca(白身肉)
carne alla griglia(グリル肉)
派生語
carnale(肉体の、官能的な)
incarnare(体現する)
この単語を含む慣用句
carne e ossa(生身の人間)
sentire nella carne(身をもって感じる)
essere in carne(肉付きが良い、ぽっちゃりしている)
peccati della carne(肉の欲)
né carne né pesce(どっちつかず、中途半端)
mettere troppa carne al fuoco(一度に手を広げすぎる。直訳は「火の上に肉を置きすぎる」)
まとめ
| コアの意味 | 肉、肉体 |
| 広がる意味 | 食文化、身体性、欲望、現実感 |
| ネイティブの感覚 | “carne” は「食べるもの」であり「生きている証」 |
| 発音の注意 | 「カル」をはっきり、「ネ」は軽く。 |
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