【「静かに」だけじゃない】イタリア語の「zitto」の本当の使い方:沈黙・感情・人間関係の距離感
1. 単語の基本情報
| 単語 | zitta, zitto |
| 品詞 | 形容詞 ※女性形は zitta、男性形は zitto、複数形は zitti / zitte |
| 発音(カタカナ表記) | ズィット |
| 主な意味 | 黙った、静かな、口を閉ざした |
| 由来 | 擬音語的な起源をもつとされ、「声を出さない状態」を直接的に表す口語的な語。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 状態として「黙っている」
例文 1
Il bambino è zitto.
その子どもは黙っている。
一時的な状態を表す、ごく基本的な使い方。
例文 2
È rimasto zitto tutta la sera.
彼は一晩中黙ったままだった。
意図的・感情的な沈黙を含意することが多い。
B. 命令・要求としての zitto
例文 3
Stai zitto!
黙って!
かなり直接的で、言い方によっては強く聞こえる。
例文 4
Zitto un attimo, per favore.
ちょっと静かにして。
per favore を添えると柔らかくなる。
C. 感情や関係性を映す沈黙
例文 5
Meglio stare zitto.
黙っていた方がいい。
沈黙が「賢明な選択」であることを示す表現。
2-2. ニュアンスの深掘り
“zitto” は単なる「音がしない」状態ではなく、「話さないという態度」を含む言葉。イタリア語では、沈黙はしばしば感情や立場の表明として受け取られるため、zitto には緊張・不満・配慮・自己防衛といったニュアンスが自然に重なる。silenzioso が中立的・客観的なのに対し、zitto は人の意思や感情が前面に出る。
例:Sono rimasto zitto per rispetto.
敬意から黙っていた。
2-3. 日常の中での登場シーン
子どもや場の静粛を求めるとき
Zitto!(静かに!)
議論や衝突を避けたいとき
Meglio stare zitto.(黙っていた方がいい)
不満や緊張を含む沈黙
Lui è zitto, ma non è d’accordo.(彼は黙っているが、同意していない)
一時的な静けさを求める場面
State zitti un momento.(ちょっと静かにして)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. zitto と silenzioso の違いは?

silenzioso は「音がしない」状態を客観的に表す。
zitto は「話さない」「口を閉じている」という人の態度を表す。
Q2. 失礼な表現?

命令形 Stai zitto! は強く聞こえる。
丁寧にしたい場合は per favore や言い換えが必要。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
stare zitto(黙っている)
tenere zitto qualcuno(誰かを黙らせる)
rimanere zitto(黙ったままでいる)
派生語
zittire(黙らせる)
この単語を含む慣用句
zitto zitto(こっそりと、黙ったまま)
まとめ
| コアの意味 | 話さない状態 |
| 広がる意味 | 沈黙、態度、感情、距離感 |
| ネイティブの感覚 | “zitto” は沈黙そのものより「沈黙を選んだ心」を表す |
| 発音の注意 | 「ズィッ」で軽く詰め、「ト」は短く切る。 |
カテゴリ一覧:






