【量も気持ちも全部カバー】イタリア語の「molto」の使い方:多さ・強さ・気持ちを一言で伝える言葉
1. 単語の基本情報
| 単語 | molta, molto |
| 品詞 | 形容詞・副詞、代名詞的な用法あり ※女性形は molta、男性形は molto、複数形は molti / molte |
| 発音(カタカナ表記) | モルタ、モルト モルト |
| 主な意味 | 多い、たくさんの、とても、非常に |
| 由来 | ラテン語 multus(多い)に由来。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 形容詞:「多い」「たくさんの」
例文 1
Ho molto lavoro oggi.
今日は仕事がたくさんある。
名詞を修飾して「量・数の多さ」を表す基本用法。名詞の性・数に合わせて形が変わる。
例文 2
Ci sono molte persone in piazza.
広場にはたくさんの人がいる。
可算・不可算どちらにも使える、非常に守備範囲の広い表現。
B. 副詞:「とても」「非常に」
例文 3
Sono molto felice.
とても幸せだ。
形容詞や副詞を強める働き。英語の very に近いが、使用頻度はそれ以上。
例文 4
Parla molto bene italiano.
彼はイタリア語をとても上手に話す。
評価・感想・感情表現でほぼ必須の副詞。
C. 感情を込める「molto」
例文 5
Ti voglio molto bene.
君のことがとても大切だ。
「量」から転じて、「気持ちの強さ」を表すのがネイティブ感覚。冷静な強調というより、自然に気持ちが乗る言葉。
2-2. ニュアンスの深掘り
“molto” は「客観的な多さ」と「主観的な強さ」を行き来する言葉で、イタリア語では特に感情表現に深く根付いている。
「多い」から「強い」「深い」へ意味が滑らかにつながり、論理よりも感覚を優先するイタリア語らしさがよく表れる。
感情を盛りすぎず、でもしっかり伝えたいときにちょうどいい距離感を保ってくれるのが “molto”。
例:Mi piace molto questo posto.
2-3. 日常の中での登場シーン
感想を言うとき
Mi piace molto.(とても気に入っている)
感情を伝えるとき
Sono molto contenta.(とても満足している)
評価・褒め言葉
È molto bravo.(とても優秀だ)
丁寧に強調したいとき
Ti ringrazio moltissimo.(本当にありがとう)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “molto” と “tanto” の違いは?

“molto” は比較的ニュートラルで客観的。“tanto” は感情が強く、話し言葉寄り。
例:
Mi piace molto.(評価)
Mi piace tanto!(気持ちが前に出る)
Q2. 副詞の “molto” は形が変わる?

変わらない。
molto felice / molto bene / molto lentamente のように常に “molto”。
Q3. “molti” と “tanti” は置き換え可能?

文法的には可能なことも多いが、ニュアンスは異なる。
“molti” は事実説明、“tanti” は感情寄り。
4.関連表現・派生語
よく使われる組み合わせ
molto bene(とてもよく)
molto spesso(とても頻繁に)
da molto (tempo)(ずっと前から、長い間)
fra non molto(まもなく、近いうちに)
Molto piacere!(はじめまして! / お会いできて光栄です)
Molte grazie!(本当にありがとうございます)
対比で覚えたい語
poco(少し)
abbastanza(十分に)
troppo(多すぎる)
この単語を含む慣用句
metterci molto(時間が長くかかる)
non ci vuole molto(大した手間ではない、簡単だ)
まとめ
| コアの意味 | 量・程度・強さの「多さ」 |
| 広がる意味 | 評価、感情、気持ちの強調 |
| ネイティブの感覚 | “molto” は無難で万能、でも気持ちがちゃんと伝わる便利語 |
| 発音の注意 | 語末の「ト」は軽く、はっきり言い切らないのが自然。「モルト⤵︎」と落とす感じ。 |
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