【「言う」だけじゃない!】イタリア語の「dire」の本当の使い方:伝える・示す・意味するまで
1. 単語の基本情報
| 単語 | dire |
| 品詞 | 動詞 |
| 発音(カタカナ表記) | ディーレ |
| 主な意味 | 言う、伝える、述べる、示す、意味する |
| 由来 | ラテン語 dicere(言う、述べる、宣言する)に由来。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 文字どおり「言う・話す」
例文 1
Ti devo dire una cosa.
君に言わなきゃいけないことがある。
最も基本的な使い方。
内容が「一言」でも「長い話」でも dire が使われる。
例文 2
Non so cosa dire.
何と言えばいいかわからない。
感情が詰まって言葉が出ないときの定番表現。
B. 情報・内容を「伝える」
例文 3
Mi ha detto la verità.
彼/彼女は私に真実を伝えた。
「誰に+何を言う」という構文が非常に多い。
言語行為としての「伝達」を強く意識した用法。
C. 意味する・示す(抽象的用法)
例文 4
Questo non vuol dire niente.
これは何も意味しない。
dire は「言葉」だけでなく、「意味する」「示す」という抽象的な働きも担う。
例文 5
Come dire?
どう言えばいいかな?
考えながら言葉を探すときの口語表現。
D. 慣用表現・決まり文句
例文 6
A dire il vero, non sono convinto.
正直に言うと、納得していない。
dire は多くの定型表現の核になっている。
2-2. ニュアンスの深掘り
イタリア語の dire は、日本語の「言う」よりも ずっと守備範囲が広い動詞。
単に発話するだけでなく、「意味を持たせる」「状況を説明する」「立場を示す」といった知的行為まで含みます。
イタリア文化では「言葉にすること=考えを外に出すこと」という意識が強く、dire は思考と表現をつなぐ中心的な動詞。
沈黙よりも言語化を重んじる感覚が、この動詞の多用に表れています。
例文
Dire qualcosa significa prendersi una responsabilità.
何かを言うということは、責任を引き受けることだ。
2-3. 日常の中での登場シーン
本題に入るとき
Ti devo dire una cosa importante.(大事な話がある)
感想や意見を述べる場面
Che cosa ne dici?(どう思う?)
意味を確認する会話
Cosa vuol dire questa parola?(この単語はどういう意味?)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. parlare と dire の違いは?

parlare は「話すという行為」そのもの。
dire は「何を言うか」という内容に焦点がある。
👉「内容あり=dire、行為=parlare」と覚えると分かりやすい。
Q2. dire の活用で特に注意すべき点は?

dire は 不規則動詞で、特に現在形と過去分詞がつまずきやすいポイント。
現在形
dico
dici
dice
diciamo
dite
dicono
過去分詞
detto
また、dire + 代名詞(lo, la, gli など)が頻繁に組み合わさるため、glielo dico / te l’ho detto のような形に慣れることも重要。
👉 意味自体はシンプルでも、「形」で苦労しやすい動詞の代表例です。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
dire la verità(真実を言う)
dire una bugia(嘘をつく)
dire qualcosa a qualcuno(誰かに何かを言う)
per così dire(いわば、言ってみれば)
派生語
detto(言われたこと、ことわざ)
dizione(発音、言い回し)
indicibile(言葉にできない)
この単語を含む慣用句
non c’è niente da dire(言うことは何もない)
detto fatto(言った通りに、即座に)
dire quattro parole(手短に、簡単に話す)
dire pane al pane e vino al vino(率直に言う、ありのままを言う、遠慮なく言う)
まとめ
| コアの意味 | 言葉にする、示す |
| 広がる意味 | 伝達、説明、意味づけ、責任表明 |
| ネイティブの感覚 | dire は「考えを外に出す」ための動詞 |
| 発音の注意 | r を軽く巻き、「ディーレ」とはっきり発音 |
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