【「高い」だけじゃない!】イタリア語の「caro」の本当の使い方:値段・感情・距離感を映す言葉
1. 単語の基本情報
| 単語 | cara, caro |
| 品詞 | 形容詞 副詞的な使い方や名詞的な用法もあり ※女性形は cara、男性形は caro、複数形は cari / care |
| 発音(カタカナ表記) | カーラ、カーロ |
| 主な意味 | 高い(値段が)、大切な、愛しい |
| 由来 | ラテン語 cārus(高価な、大切な)に由来。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 値段が「高い」
例文 1
Questo ristorante è caro.
このレストランは高い。
価格が高いことを表す、最も基本的な使い方。
フォーマル・カジュアルを問わず広く使われます。
例文 2
Pagare caro un errore.
そのミスの代償を高く払う。
比喩的に「高くつく」「痛い代償を払う」という意味でも使われます。
B. 感情的に「大切な」「愛しい」
例文 3
È una persona molto cara per me.
彼/彼女は私にとってとても大切な人だ。
家族・恋人・親しい友人など、感情的な近さを表します。
値段の「高い」と同じ語なのが、イタリア語らしいポイント。
例文 4
Caro amico, ti scrivo dopo tanto tempo.
親愛なる友よ、久しぶりに手紙を書く。
手紙やメッセージの書き出しでよく使われる、やや丁寧で温かい表現。
C. 副詞的な使い方(高く)
例文 5
Ho pagato caro questo viaggio.
この旅行は高くついた。
形は形容詞のままですが、意味としては副詞的に働きます。
口語でも非常に自然。
2-2. ニュアンスの深掘り
caro の核にあるのは、「失いたくない価値」。
それが金銭であれば「高い」、人であれば「大切な」という意味になります。
イタリア語では、値段と感情をはっきり分けず、「自分にとってどれだけ重いか」という感覚で語られることが多いのが特徴です。
たとえば caro な人は「心の中で場所を取る人」、caro な物は「簡単には手放せない物」。
この感覚が、感情表現を豊かにするイタリア語らしさにつながっています。
例文
Mi è caro questo ricordo.
この思い出は私にとって大切だ。
2-3. 日常の中での登場シーン
買い物やレストランの場面
Questo vino è un po’ caro.(このワインはちょっと高い)
家族や友人について話すとき
È una persona cara alla famiglia.(家族にとって大切な人だ)
手紙・メッセージの書き出し
Caro Marco, come stai?(親愛なるマルコへ、元気?)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. 「caro」と「costoso」の違いは?

costoso は純粋に「価格が高い」。
caro は「高い」だけでなく、「その高さが自分にとって重い・痛い」ニュアンスを含みます。
感情表現には costoso は使えません。
Q2. “i miei cari” ってどういう意味?

「私の大切な人たち」。
家族や親しい人をまとめて指す表現で、caro が名詞のように使われています。
例文
I miei cari mi mancano molto.
大切な人たちがとても恋しい。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
pagare caro(高くつく)
tenere caro(大切にする)
persona cara(大切な人)
派生語
carissimo(とても高い、とても大切な)
caruccio(愛情をこめた「かわいい」「愛しい」)
この単語を含む慣用句
costare caro(大きな代償を伴う)
essere caro a qualcuno(誰かにとって大切である)
まとめ
| コアの意味 | 「価値が高い」 |
| 広がる意味 | 値段の高さ、感情的な大切さ、失うと痛いもの |
| ネイティブの感覚 | caro は「自分の人生の中で重みを持つもの」を指す言葉 |
| 発音の注意 | 語末の -o をはっきり発音し、「カーロ」と伸ばしすぎない |
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