【「競争」だけじゃない!】イタリア語の「gara」の本当の使い方:スポーツ・争い・比喩まで
1. 単語の基本情報
| 単語 | gara |
| 品詞 | 名詞(女性名詞) |
| 発音(カタカナ表記) | ガーラ |
| 主な意味 | 競争、試合、レース、争い、比べ合い |
| 由来 | ラテン語 gara(挑戦、争い)に由来 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. スポーツの「試合・レース」
例文 1
Domani c’è una gara di nuoto.
明日は水泳の大会がある。
スポーツ全般で最もよく使われる意味。公式戦から地域の大会まで広く対応。
B. 競争・争い
例文 2
C’è una forte gara tra le due aziende.
その二つの会社の間には強い競争がある。
ビジネスや社会的な「争い」「しのぎ合い」も“gara”。
C. 比べ合い・張り合い(比喩的)
例文 3
Fanno a gara per chi arriva primo.
誰が最初に着くか張り合っている。
“fare a gara per〜”は「競って〜する」という日常的な表現。
2-2. ニュアンスの深掘り
“gara”は「競争」というより、「目的に向かって複数が並走する」ニュアンスが強い。敵対的というより健全な競争の響きがある。
“fare a gara per〜”、“andare in gara”など決まった言い回しも豊富。
スポーツだけでなく、誰が先にやるかを競う軽い場面にも使える。
例文:I bambini fanno a gara per aprire i regali.(子どもたちはプレゼントを開けたくて競い合っている)
2-3. 日常の中での登場シーン
スポーツの試合
Ha vinto la gara di atletica.(陸上競技の試合で優勝した)
仕事上の競争
La gara per l’appalto è molto difficile.(入札競争がとても厳しい)
日常の張り合い
Fanno a gara per aiutare la nonna.(みんなおばあちゃんを手伝おうと張り合っている)
軽い遊びの競争
Facciamo una gara a chi corre più veloce?(誰が一番速く走れるか競争しようか?)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “partita” と “gara” の違いは?

partita=サッカーやテニスの試合など、競技そのもの。
gara=「競争」「レース」。陸上、水泳、マラソンなどに自然。
Q2. “gara d’appalto” とは?

「入札」。
ビジネスや行政で、複数の会社が条件を出して競うこと。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
gara di nuoto(水泳大会)
gara automobilistica(カーレース)
gara d’appalto(入札)
fare a gara(競って〜する)
この単語を含む慣用句
fare a gara per〜(競って〜する)
mettersi in gara(競走に参加する)
まとめ
| コアの意味 | 競争、試合。 |
| 広がる意味 | ビジネスの争い、日常の張り合い、比喩表現。 |
| ネイティブの感覚 | “gara”は敵対より「前向きな競い合い」の語感が強い。 |
| 発音の注意 | ガーラ。語頭の“ga”を明るく。 |
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