【「男」だけじゃない!】イタリア語の「uomo」の本当の使い方:人間・人物像・文化的ニュアンスまで
1. 単語の基本情報
| 単語 | uomo |
| 品詞 | 名詞(男性名詞) |
| 発音(カタカナ表記) | ウオーモ |
| 主な意味 | 男、人間、人としての存在、人物 |
| 由来 | ラテン語 homo(人間)に由来し、本来は「男性」よりも「人間一般」を意味する言葉だった。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 基本の意味:男性としての「男」
例文 1
È un uomo gentile.
彼は優しい男性だ。
最も一般的な用法。外見だけでなく、性格や人物像を語るときに使う。
B. 「人間」「人」という意味
例文 2
L’uomo ha sempre cercato risposte sull’universo.
人間は常に宇宙についての答えを求めてきた。
“l’uomo” は「人類」や「人間一般」を表す文語的な用法。哲学・歴史・文化的な文脈でよく登場する。
C. 「人物」「人としてのタイプ」
例文 3
È un uomo di parola.
彼は約束を守る人だ。
“uomo di + 特性”の形で、その人の特徴を際立たせる表現が非常に多い。
2-2. ニュアンスの深掘り
“uomo” は単に性別を指す語ではなく「人としての存在」や「人格」を語る語でもある。
“uomo vero(真の男)”は勇気・責任・誠実さを示し、“uomo di mondo(世慣れした人物)”は経験豊富という意味になる。
また、文化的には“Uomo”が「人間という生き物」を象徴する言葉として、文学作品や哲学書でも多用される。
例文:È un uomo di grande esperienza.(彼は経験豊かな人物だ)
2-3. 日常の中での登場シーン
大人の男性について話すとき
Ho parlato con un uomo molto simpatico al bar.(バーでとても感じのいい男性と話した)
人物像や性格を語るとき
È un uomo coraggioso.(彼は勇敢な人だ)
「人間一般」を表すとき
L’uomo vive in società.(人間は社会の中で生きる)
比喩的な熟語として
È un uomo di ferro.(彼は鉄のように強い人だ)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “uomo” と “maschio” の違いは?

uomo=社会的な「男」「男性としての人物」
maschio=生物学的な「雄」「オス」
人間について話すときは“uomo”が一般的。
Q2. “uomo di affari” と “imprenditore” は違う?

uomo d’affari(ビジネスパーソン)
imprenditore(経営者・起業家)
後者はより具体的な職業を指す。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
uomo d’affari(ビジネスマン)
uomo di parola(約束を守る人)
uomo di mondo(世慣れした人)
uomo di casa(家にいるのが好きな男性)
派生語
umanità(人類、人間性)
umano(人間の)
disumano(非人間的な)
この単語を含む慣用句
fare l’uomo(男らしい行動をする)
essere un uomo in gamba(有能でしっかりした人である)
まとめ
| コアの意味 | 男、人間、人格や性質を備えた存在。 |
| 広がる意味 | 人類、人物像、社会的役割を示す語として非常に広く使われる。 |
| ネイティブの感覚 | “uomo”は身体的な意味を超えて「人としてどう生きるか」を語る中心語彙で、文化的にも象徴的な言葉。 |
| 発音の注意 | “uo”を一息で発音し、「ウオーモ」と滑らかにつなげる。 |
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