【「見る」だけじゃない!】イタリア語の「vedere」の本当の使い方:視覚・体験・理解まで
1. 単語の基本情報
| 単語 | vedere |
| 品詞 | 動詞(他動詞・自動詞) |
| 発音(カタカナ表記) | ヴェデーレ |
| 主な意味 | 見る、会う、理解する、確認する、体験する |
| 由来 | ラテン語 vidēre(見る)が語源で、英語 vision, video と同源。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 基本の意味「見る」
例文 1
Vedo una luce in fondo alla strada.
道の向こうに光が見える。
最も直接的な視覚の動詞。
B. 「会う」という意味
例文 2
Domani vedo un’amica.
明日、友達に会う。
“incontrare” より軽く、会うという行為より「接触・顔を合わせる」感覚が近い。
C. 「理解する」「分かる」
例文 3
Vediamo cosa possiamo fare.
何ができるか見てみよう=どう対処できるか考えよう。
見る→状況を把握する→理解するという自然な発展。
D. 「体験する」「経験として見る」
例文 4
Ho visto tempi difficili.
私は厳しい時代を経験してきた。
過去の体験を「自分の目で見たもの」として表現する。
2-2. ニュアンスの深掘り
“vedere” は視覚だけでなく「会う」「理解する」「確かめる」「体験する」まで広く使われる動詞。状況確認のための「ちょっと見てみる」から、人生経験の説明まで幅広い。
特に会話では vediamo(見てみよう/考えよう)が非常に強い働きを持ち、相手との距離感をやわらげつつ次の行動を提案する便利な表現として使われる。
例文:Vediamo dopo.(あとで様子を見よう)
2-3. 日常の中での登場シーン
視覚的に見る
Hai visto le chiavi?(鍵見なかった?)
誰かに会うとき
Oggi vedo Paolo.(今日はパオロに会う)
状況確認・判断
Vediamo come va.(どうなるか見てみよう)
映画・景色などを楽しむ
Voglio vedere quel film.(あの映画を見たい)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “vedere” と “guardare” の違いは?

vedere=自然に目に入る、視覚に入る(見る)
guardare=意識的に注目する(見つめる)
例:Guarda!(見て!)
Q2. “vedersi” の意味は?

再帰形は「互いに会う」「自分の姿を見る」。
例:Ci vediamo domani.(また明日会おう)
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
vedere qualcuno(誰かに会う/見る)
vedere un film(映画を見る)
vedere come va(様子を見る)
non vedo l’ora di…(〜が待ちきれない)
派生語
vistoso(目立つ)
visione(視界、幻)
visibile(見える)
この単語を含む慣用句
vedere tutto nero(すべてを悲観的に見る)
vedere le stelle(ひどく痛む=「星が見える」)
vedere lontano(先を見通す)
まとめ
| コアの意味 | 見る。 |
| 広がる意味 | 会う、状況を確認する、理解する、経験する。 |
| ネイティブの感覚 | “vedere” は単なる「見る」を超え、人生や関係性を語る中心的な動詞。 |
| 発音の注意 | 語末の“re”を軽く、「ヴェデーレ」。 |
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