【「0」だけじゃない!】イタリア語の「zero」の本当の使い方:数量・温度・比喩まで
1. 単語の基本情報
| 単語 | zero |
| 品詞 | 名詞(男性名詞)、形容詞的用法あり |
| 発音(カタカナ表記) | ゼーロ |
| 主な意味 | ゼロ、0、無、皆無、ゼロ度、まったく〜ない(比喩) |
| 由来 | アラビア語 ṣifr(空・無)→中世ラテン語 zephirum を経てイタリア語 zero へ。 数学の「0」という概念がイタリア語経由でヨーロッパに広まった歴史的背景を持つ。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 数字としての「0」
例文 1
Il risultato è zero.
結果はゼロだ。
数学・統計・スポーツなどあらゆる場面で使われる基本語。
例文 2
Siamo a zero gradi.
気温は0度です。
“zero gradi” は気象表現で頻出。
B. 「全く〜ない」「ゼロの状態」という比喩
例文 3
Ho zero voglia di uscire.
外出する気がゼロ=全く気がしない。
口語では“zero+名詞”で「全然〜ない」の強調に使われる。
例文 4
Lui ha zero pazienza.
彼には忍耐力ゼロだ。
強い否定を含むため、カジュアルな場面で使われるのが基本。
C. 何もない・白紙状態
例文 5
Partiamo da zero.
ゼロから始めよう。
プロジェクト、学習、人生の転機など幅広く使える定番表現。
例文 6
Ho ricominciato da zero dopo il trasferimento.
引っ越し後、ゼロからやり直した。
2-2. ニュアンスの深掘り
“zero” は単なる数ではなく、「欠如・完全にない状態・出発点」を表す便利な語。
イタリア語では、特に口語で「ゼロ=全くなし」を強調するためのモダンな使い方がよく見られる。
英語の “zero motivation” のように、外来表現の影響で若者語としても広まった。
例文:Ho zero fame ora.(今は全くお腹がすいていない)
2-3. 日常の中での登場シーン
スポーツの結果
Ha segnato zero gol.(得点はゼロ)
温度の話題
Siamo sotto zero.(気温は氷点下だ)
感情表現(口語)
Ho zero energia oggi.(今日は全然元気がない)
新しいスタートの話題
Hanno costruito tutto da zero.(全てをゼロから作り上げた)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “a zero” とはどういう意味?

「ゼロの状態に」「(値を)ゼロにする」。
例:Metti il volume a zero.(音量をゼロにして)
Q2. “da zero” と “di zero” の違いは?

da zero=ゼロから(出発点)
di zero=価値がゼロ、無価値(強い否定)
例:Una persona di zero valore.(全く価値のない人:非常に強い表現)
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
zero assoluto(絶対零度)
sotto zero(氷点下)
ridurre a zero(ゼロに減らす)
partire da zero(ゼロから始める)
派生語
azzerare(ゼロにする、リセットする)
azzeramento(ゼロに戻すこと)
この単語を含む慣用句
essere al punto zero(完全に行き詰まった状態)
まとめ
| コアの意味 | 「0」「無」「欠如」。 |
| 広がる意味 | ゼロ度、ゼロから始める、価値がない、全く〜ないなど多機能。 |
| ネイティブの感覚 | “zero” は数値の範囲を超え、感情・モチベーション・価値判断など日常的な比喩として頻繁に使われる言葉。 |
| 発音の注意 | 「ゼーロ」。語頭のZは無声の [ts] と [dz] の中間的な柔らかい音。 |
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