【「青」だけじゃない!】イタリア語の「blu」の本当の使い方:深み・格式・感情まで
1. 単語の基本情報
| 単語 | blu |
| 品詞 | 形容詞(不変化)、名詞(男性名詞) |
| 発音(カタカナ表記) | ブル |
| 主な意味 | 青、濃い青、紺色、ブルー |
| 由来 | フランス語 bleu に由来。イタリア語では古くから「濃い青・深い青」を指す洗練された色名として定着している。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 色としての「青/紺」
例文 1
Mi piace il tuo vestito blu.
あなたの青いドレス、素敵ね。
“blu” は性・数で変化しない不変化形の形容詞。深い青・紺色を指すことが多く、上品な響きを持つ。
B. 色のニュアンスの違い:azzurro と celeste との比較
例文 2
Preferisco il blu al celeste, è più elegante.
空色よりブルーの方が上品だと思う。
・blu:濃い青/紺色(フォーマル・深み)
・azzurro:明るい青(水色〜青空の色)
・celeste:淡い水色(柔らかい色合い)
C. 名詞として「青色」「青い部分」
例文 3
Il blu di questo mare è incredibile.
この海の青さは信じられないほどだ。
名詞として使う場合は男性名詞となり、色全体を指す。
2-2. ニュアンスの深掘り
“blu” はイタリア語の色表現の中でも特に「落ち着き」「高級感」「深さ」を伴う語。
特に服飾の世界ではネイビーに近い落ち着いた色を示し、フォーマルな場でよく選ばれる。
スーツ、制服、ドレスなど伝統的に格式のあるイメージを帯びる色として扱われる。
例文:Il blu è sempre una scelta elegante per una cerimonia.(式典にはブルーが常にエlegantな選択だ)
2-3. 日常の中での登場シーン
ファッション・服の話題
Ho comprato un cappotto blu scuro.(濃紺のコートを買った)
自然・風景の話題
Amo il blu del mare in inverno.(冬の海の青が大好き)
デザインやインテリアの話題
La stanza ha dettagli blu.(部屋にはブルーのアクセントがある)
商品説明・買い物の場面
Ce l’avete anche in blu?(これ、ブルーもありますか?)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. “blu” はなぜ不変化?

外来語に近い位置づけのため、性・数による語尾変化が起こらない。
Q2. 「濃い青」「淡い青」はどう言う?

濃い青=blu scuro
淡い青=azzurro chiaro または celeste
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
blu scuro(濃い青・紺)
blu notte(夜のような深い青)
in blu(青色の服を着て)
派生語
bluastro(青みがかった)
bluette(小さな青、明るいブルー)
この単語を含む慣用句
sangue blu(高貴な家系=“青い血”)
5.おまけ:ちょっとしたイタリア小話(修正版)
イタリア代表チームが “gli Azzurri” と呼ばれるのは、王国時代のサヴォイア家のカラーが青だった名残だと言われている。
興味深いのは、イタリア人が試合の日になると「Azzurri の青」を身につけるちょっとした習慣。
マフラーやTシャツ、時には靴下まで青にして応援する姿があちこちで見られる。
青を身につけるだけで、一気に“イタリアの一体感”が生まれるのが面白いところ。イタリア人にとって「Azzurri」は色以上の、誇りの象徴そのものなのだ。
まとめ
| コアの意味 | 濃い青、紺色。 |
| 広がる意味 | ファッションやデザインで格式ある色として扱われる。 |
| ネイティブの感覚 | “blu” は深く、エレガントで洗練された青。 |
| 発音の注意 | 「ブル」。伸ばしすぎず、短くはっきり。 |
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