cane

【「犬」だけじゃない!】イタリア語の「cane」の本当の使い方:愛称から比喩まで広がる表現

1. 単語の基本情報

単語cane
品詞名詞(男性名詞)
発音(カタカナ表記)カーネ
主な意味犬、犬のような人(比喩)、粗野な人(文脈による)、星座の名前(おおいぬ座 など)
由来ラテン語 canis(犬)が語源。

2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」

2-1. 例文と解説

A. 基本の意味「犬」

例文 1
Il mio cane è molto affettuoso.
私の犬はとても甘えん坊だ。

最も一般的な意味。
“cane” は雄雌に関わらず使えますが、必要なら “cagna(雌犬)” と区別します。

例文 2
Porto fuori il cane tutte le mattine.
毎朝犬の散歩に連れて行く。

“portare fuori” は「外に連れ出す」=「散歩に行く」の定番表現。

B. 愛称・親しみを込めた言い方

例文 3
Che bel cagnolino!
なんて可愛いワンちゃん!

“cagnolino/cagnolina”「小さな犬」「ワンちゃん」
子どもやペットへの親しい呼びかけとしてよく使われます。

C. 比喩的な意味

例文 4
Lavora come un cane.
彼は犬みたいに(=ものすごく)働いている。

“come un cane”「ひどく」「こき使われて」というニュアンスを持つ決まり表現。

例文 5
Mi ha trattato da cane.
彼は私を粗末に扱った。

文脈によっては失礼な意味にもなります。「犬=低く見られた存在」という比喩的発想。

2-2. ニュアンスの深掘り

“cane” は動物としての犬を指すだけでなく「忠実でかわいい存在」から「乱暴・粗野」まで幅広いイメージを持つ単語
文脈によって褒め言葉にも悪いニュアンスにも変わります。

同じ意味の単語との違い:
cane(一般的な犬)
cagnolino(小型・かわいらしいニュアンス)
cucciolo(特に子犬)

2-3. 日常の中での登場シーン

ペットの話題
Sto cercando un cane da adottare.(保護犬を探している)

散歩・外出の話題
Devo portare fuori il cane.(犬の散歩に行かなきゃ)

比喩表現・感情の話題
Mi sento stanco come un cane.(犬のように疲れている)

日常会話のカジュアルな言い回し
Fa un freddo cane oggi!(今日はめちゃくちゃ寒い!)

3.疑問に答えるQ&A

Q1. “Fa un freddo cane” の意味は?

lumacayo
lumacayo

直訳は「犬の寒さがする」。
意味は 「すごく寒い」 の強調表現。
日常でよく使われる口語表現です。

Q2. “Cane!” は人に対して使える?

lumacayo
lumacayo

使えますが、侮辱的です。
英語の “You dog!” に近く、怒っているときの強い悪口。
友達同士で冗談として使う場合もありますが慎重に。

4.関連表現・派生語

よく使われる連語
portare fuori il cane(犬を散歩に連れ出す)
cane randagio(野良犬)
cane da guardia(番犬)
cane guida(盲導犬)

派生語
canino(犬の、犬歯)
canile(犬の保護施設)
cagnetta(メス犬、または軽い侮蔑)

この単語を含む慣用句
come un cane(ひどく、こき使われて)
vita da cani(とてもつらい生活)
fa un freddo cane(ひどい寒さ)

まとめ

コアの意味犬、ワンちゃん。
広がる意味ペットの話題、親しみの表現、比喩的な悪口、強調表現など多面的に使われる。
ネイティブの感覚“cane” はかわいさと荒々しさの両面を持つ言葉。
家庭でも比喩表現でも、生活に深く結びついている単語。
発音の注意「カーネ」と素直に伸ばすように。

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