【見る】よりも深い――イタリア語 guardare が表す「視線を向ける意志」
1. 単語の基本情報
| 単語 | guardare |
| 品詞 | 動詞 |
| 発音(カタカナ表記) | グアルダーレ |
| 主な意味 | 見る、眺める、注視する、世話をする、注意する |
| 由来 | ゲルマン系の wardon(見張る、守る)が語源で、「注意を向けて見守る」という感覚が核にある。 |
2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」
2-1. 例文と解説
A. 視線を向けて意識的に見る guardare
例文1
Guarda quel quadro.
あの絵を見て。
guardare は、ただ視界に入るのではなく、「意識して視線を向ける」行為を表す。話し手の注意や意図が必ず伴うのが特徴。
B. 眺める・鑑賞する guardare
例文2
Abbiamo guardato il mare in silenzio.
私たちは黙って海を眺めていた。
この用法では、対象を一定時間見続けるニュアンスがあり、感情や雰囲気を味わう行為として使われることが多い。
C. 注意・配慮を向ける guardare
例文3
Guarda come parli.
言い方に気をつけて。
guardare は「注意を向ける」「配慮する」という意味でも使われ、視覚から派生した抽象的な用法として日常会話で非常に頻出する。
2-2. ニュアンスの深掘り
guardare の核心にあるのは、「見る」という行為そのものよりも、「どこに意識を向けているか」という姿勢である。
イタリア語では、見ることはしばしば関係性を生み、感情を伴う行為と捉えられるため、guardare には主体的で能動的な響きがある。
単なる知覚を表す vedere と比べると、guardare は人の内面や態度がにじみ出る動詞であり、相手をどう見るか、世界とどう向き合うかという価値観まで含みうる。
例文
Ti guarda con molta attenzione.
彼(彼女)はとても注意深くあなたを見ている。
2-3. 日常の中での登場シーン
会話の中で
Guarda, non è così semplice.(いいかい、そんなに単純じゃないんだ)
感情が動く場面
Guardarsi negli occhi.(目を見つめ合う)
注意喚起
Guarda che è tardi.(もう遅いよ)
3.疑問に答えるQ&A
Q1. guardare と vedere はどう違う?

vedere は「見える」「視界に入る」という客観的な知覚を表し、
guardare は「意識的に見る」「注意を向ける」という主体的な行為を表します。
Q2. guardare は失礼に聞こえることはある?

命令形の guarda は文脈によっては強く聞こえることがありますが、会話では注意を引く自然な表現として広く使われます。
4.関連表現・派生語
よく使われる連語
guardare la televisione(テレビを見る)
guardare avanti(前を見る、将来を見据える)
派生語
sguardo(視線、まなざし)
この単語を含む慣用句
guardare in faccia la realtà(現実を直視する)
まとめ
| コアの意味 | 意識を向けて見る |
| 広がる意味 | 眺める、注意する、配慮する |
| ネイティブの感覚 | 視線=態度や感情の表れ |
| 発音の注意 | guar- は一拍で「グアル」と発音し、語尾 -are をはっきり出す |
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