quasi

quasi(クアーズィ)|「ほぼ・もう少し」で曖昧さを愛するイタリア語の感覚

1. 単語の基本情報

単語quasi
品詞副詞、接続詞的な用法あり
発音(カタカナ表記)クアーズィ
主な意味ほぼ、ほとんど、もう少しで
由来ラテン語 quasi(〜のように、あたかも)に由来し、「完全には到達していない状態」を表す感覚が一貫している。

2.イタリア語母語話者が教える「本当の使い方」

2-1. 例文と解説

A. 数量・程度が「ほぼ到達している」状態

例文1
Ho quasi finito.
ほとんど終わった。

quasi は「あと一歩で到達するが、完全ではない」という状態を示します。
終わってはいないが、終わりが見えている段階を自然に表現します。

B. 時間・出来事の直前を表す quasi

例文1
Era quasi mezzanotte.
ほぼ真夜中だった。

この用法では、ある時点に非常に近いが一致していないことを示します。
イタリア語では時間表現にも頻繁に使われます。

C. 接続詞的に使われる quasi(「ほとんど〜だったが」)

例文1
Mi guardava quasi volesse dirmi qualcosa.
彼はまるで何か言いたげに私を見ていた。

接続詞として使われる場合、主に “come se”(まるで〜かのように) という意味で、比較や仮定の節を作ります。この場合、後ろに続く動詞は通常 接続法(congiuntivo) になります。

2-2. ニュアンスの深掘り

quasi には「断言しない美徳」が込められています。

イタリア人は白黒をはっきりさせるよりも、グラデーションの中で状況を捉えることを好みます。quasi を使うことで、話し手は現実の複雑さや感情の揺れをそのまま言葉に残します。

「完全ではないが、かなり近い」という状態を受け入れる姿勢が、この副詞の核にあります。

例文
È quasi impossibile spiegare tutto.
すべてを説明するのはほぼ不可能だ。

2-3. 日常の中での登場シーン

仕事の進捗報告
Il progetto è quasi pronto.(プロジェクトはほぼ完成しています)

日常会話
Sono quasi a casa.(もうすぐ家に着くよ)

感情を語る場面
Mi sento quasi sollevato.(少しほっとしている)

3.疑問に答えるQ&A

Q1. quasi はどの位置に置く?

lumacayo
lumacayo

基本的に修飾する語の直前に置かれます。
動詞・形容詞・副詞の前に置くのが一般的です。

Q2. quasi と circa の違いは?

lumacayo
lumacayo

quasi は「到達していない」点を強調し、circa は単なる「およそ」を示します。quasi には主観的な感覚が含まれます。

4.関連表現・派生語

よく使われる連語
quasi sempre(ほとんどいつも)
quasi mai(ほとんど〜ない)

この単語を含む慣用句
quasi quasi(いっそ〜しようか)

lumacayo
lumacayo

イタリア語では「quasi quasi vengo anch’io(私も行こうかな)」のように、迷いを含んだ提案として quasi quasi がよく使われます。決断前の心の揺れを、そのまま言葉にした表現です。

まとめ

コアの意味完全ではないが非常に近い状態
広がる意味数量、時間、感情、決断前の迷い
ネイティブの感覚曖昧さを否定せず、余白を残す表現
発音の注意qu を強く言いすぎず、全体を滑らかにつなげる

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